関東一FW岡崎仁太朗(写真:選手名鑑より)

 激闘の選手権を終えて幕を閉じた2015年シーズン。高校サッカードットコムではここ東京において繰り広げられた熱戦をプレイバック。第3回目は関東一國學院久我山の2校が全国切符を獲得した高校サッカー総体(インターハイ)東京都予選を振り返る。

【Vol.3 高校サッカー総体(インターハイ)東京都予選】

  1次予選を経て、6月に開幕した高校サッカー総体(インターハイ)東京都予選。熾烈な争いを制し、全国総体出場権を掴み取ったのはこの年5月に行われた関東大会出場の2チームだった。2015年シーズン、関東大会都大会制覇、T1リーグ首位快走と、ここまで東京における高校サッカーの主役を担う関東一早稲田実業東京朝鮮中高級学校をそれぞれ僅差で退ける勝ち上がり。関東大会都予選決勝と同カードとなった國學院久我山とのファイナルではMF鈴木隼平の挙げた殊勲の1点を守りきり3戦連続1点差ゲームを勝ち切った。完成度の高いパスワークはさることながら、確実な守備から決定機をモノにするしぶとさ、あるいは勝負強さが光る今シーズン2度目の戴冠となった。

 その関東一は8年ぶりに出場した全国総体においてその名を轟かせる快進撃。清水桜が丘(静岡)、大津(熊本)といった実力校を相次いで打ち破り初の4強進出を果たすと、同時に鈴木隼、FW岡崎仁太朗の2人は大会得点王にも輝いた。

 また、都大会2位での全国出場を勝ち取ったのは國學院久我山。14年大会優勝校の駒澤大学高等学校を2回戦で下すと、準決勝で迎えた都立東久留米総合にも競り勝って2年ぶりの全国切符獲得。FW澁谷雅也ら昨季から主力を務める面々に加え、新戦力の台頭も著しく、ベンチにも好選手が揃うなど選手層の厚さが際立った。

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2015年 平成27年度 関東高校サッカー大会東京都大会