森山監督

 手が届きそうで届かない。8強入りは叶わなかった。

 11月6日にU-17ワールドカップのラウンド16が行われ、日本はメキシコと対戦。ボールを支配しながらも好機を作れず、0−2で敗れた。2大会連続のベスト16。評価されて然るべき結果ではあるが、4強入りが視野に入っていただけにあまりにも悔しい終わり方だった。

 大会前、日本の期待値はそこまで高くなかった。強豪国が揃う組だったため、グループステージを突破できればという声もあったほど。だが、蓋を開けると違った。初戦でオランダを3−0で撃破するなど、2勝1分で堂々の首位通過を果たしたのだ。

 森山佳郎監督のマネジメントが冴え、主力を休ませた上でノックアウトステージ行きを決められた。また、サブ組の選手も懸命にアピール。第3戦では山内翔(ヴィッセル神戸U-18)や村上陽介(大宮アルディージャU18)が結果を残し、指揮官も彼らの台頭で起用に幅が出たことを喜んだ。

 ただ、そう上手くはいかず、ラウンド16のメキシコ戦は0−2で完敗。試合前に突然襲った豪雨でペースを乱され、タフに戦ってくる相手のパワーに屈する形となった。

【次のページ】 大会を振り返ると、チームとしても個人としても日本のパフォーマンスは素晴らしかった