11月8日、9日に行われた第93回全国高校サッカー選手権東京都大会準決勝。聖地西が丘で繰り広げられた週末の激戦を振り返る。

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得点を決め喜ぶ都立三鷹イレブン

■都立三鷹対修徳レポートはこちら!
 7年ぶりのファイナルを目指す都立三鷹中等教育学校がまさに先行逃げ切りで勝利を収めた第一試合。早い時間帯に先制点、そして効果的に追加点と2点のリードを得て試合を折り返すという理想以上の前半40分間を戦えたことが何と言っても大きかった。

 主将のミドルシュートで号砲を上げた都立三鷹中等教育学校。巽健の4戦連続となるゴールで先手を奪ったチームに駒澤大学高等学校を破った準々決勝同様の“勝てる雰囲気”が漂う。徐々に攻勢を強め始める修徳の攻撃をこれまでの3試合を1失点に抑えてきた安定した守備が跳ね返し、ショートカウンターから好機を伺うと前半26分に待望の追加点。河内健哉に生まれたゴール、結果的にこれが決勝点となった。

後半に入るとCBを前線に配置転換し、右サイドを攻撃の中心に据えながらロングボールやアーリークロスを多用する攻めにシフトした修徳の反撃を1点に抑え込んだ。80分間途切れることのなかった徹底された全員守備と集中力が勝利をもたらしたといえる。

修徳も意地の攻めを見せるが…

 一方、東京3連覇という大きな目標に向かって突き進んだ修徳はここで終戦。ここまでチームを牽引してきたキープレーヤーである小野寺湧紀、雪江悠人ら攻撃的選手がバイタルエリア付近でボールに絡む回数が少なく単調な攻撃に終始した。

 満身創痍の体にむちを打ち勝利を掴んだ都立三鷹中等教育学校と最後まで諦めず必死にゴールを狙った修徳。セミファイナルに相応しい好ゲームを演出した両者に大きな拍手を送りたい。

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