11月8日、9日に行われた第93回全国高校サッカー選手権東京都大会準決勝。聖地西が丘で繰り広げられた週末の激戦を振り返る。

【Bブロック】
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試合巧者・実践学園。粘り強い戦いを見せた

 先月末に優勝を決めたT1リーグでは全18試合中16試合で先制点を記録し、選手権でもここまで3戦連続先制、いずれも負けなしと“先手必勝”の形が確実に強みとなっている実践学園が勝負強さの光る挑戦者、保善を迎えたBブロック第一試合。この試合のポイントの一つとして注目を集めた先制点を挙げた実践学園が競り勝ってセミファイナルを制した。

 PKで先制しその後ペースを握りながらも追加点が奪えない実践学園にとってはもどかしい展開が続く中、粘り強い戦いを継続する保善・岡田淳に同点ゴールを奪われ迎えたハーフタイム。ベンチとしては非常に動きにくい状況の中、後半開始と同時に行った思い切った選手交代が功を奏した。

迎えた後半開始早々生まれたのは途中出場の横溝聖太郎が決勝点を挙げる最高の形。采配が見事に的中した後はチームの最大のストロングポイントである守備陣が虎の子の一点を守り切り勝利。T1リーグと選手権の2冠達成に大手を掛けた。

健闘を見せた保善

 一方、2年前の王者に挑んだ保善も大健闘。後半に入り退場者が出る追い込まれた状況にも動じず豊富な運動量で10年ぶりに立った西が丘のピッチで躍動。最後までゴールに迫る姿勢を貫き通した。一次予選を危なげなく勝ち上がり、都大会では東京朝鮮中高級学校ら難敵を次々と撃破してきた快進撃が本物であることを西が丘のピッチで十分証明したのではないか。

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