8月3日に開幕を迎える全国高校サッカー総体。高校サッカードットコムでは地域ごとに注目校を紹介!第1弾は【北海道・東北編】!

 まずは最北の地北海道から。過去全国最多出場回数を誇る伝統校北海道大谷室蘭らを差し置いて、北海道代表の座を掴んだのは札幌大谷旭川実札幌大谷は2年ぶり、旭川実は3年ぶりの出場となる。旭川実は今季プリンスリーグでの好調維持が選手たちの逞しさをもたらす。同リーグでは4月の開幕戦勝利をスタートに、その後怒涛の開幕5連勝を飾ると堂々の首位堅持(6月27日・第5節終了時点)。総得点数19、総失点数3は共にリーグトップの成績で文句なしの強さだ。北海道随一の攻守は全国の舞台でどこまで通用するのか。

 続いて東北では、青森山田(青森)、尚志(福島)といった常連校が連続出場記録を更新した一方で、東北(宮城)、羽黒(山形)らがライバルを退け王座奪還を果たした。はじめに前回大会4強、優勝候補の一角に挙げられる青森山田に注目したい。青森県予選では5試合で34得点0失点という圧倒的な数字を残し16連覇を達成。まさに県内では無敵状態、常に勝負の世界を全国に見据えるチームは、昨年厳しい戦いを強いられたプレミアリーグEASTでも上位にランクイン。序盤の躓きが響き、最終的に7位で終えた2014シーズンとは打って変わり、開幕3連勝と好スタートを切った今季は4勝1敗2分け、勝ち点14を積み上げ3位(6月27日・第7節終了時点)につける。1年時から守護神として君臨するGK廣末陸や主将を務めるDF北城俊幸、さらにはリーグ戦チームトップのゴール数をマークしているDF近藤瑛佑らが形成する守備を軸に、攻撃のタクトを振るうMF神谷優太やFW田中優勢ら攻撃陣の融合も目覚ましい。名将、黒田剛監督のもと全国への勝負を挑み続ける“東北の雄”が目指すは05年以来の日本一。それだけの戦力は十分に揃っているだけに期待は大きい。

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