8月3日に開幕を迎える全国高校サッカー総体。高校サッカードットコムでは地域ごとに注目校を紹介!第5弾は【中国・四国編】!

 総体県大会8連覇と、今や県内では無敵。昨冬選手権では10度目の全国挑戦にして初の16強入りを成し遂げた米子北(鳥取)は今大会予選、鳥取城北鳥取西と立て続けに2桁得点を奪って駒を進めると、準決勝では八頭に3対0、県内最大のライバルである境との決勝では2対1の勝利を収め頂点に登り詰めた。また、その強さは日々、他のライバルと切磋琢磨を繰り広げるプリンスリーグ中国でも存分に発揮。開幕4連勝と好スタートをきって現在5勝2分け(第7節終了時点)、無敗を守り堂々の首位を走っている。全国総体における過去最高成績は2009年奈良県大会の準優勝。同じく関西開催の今大会、伝統の堅守速攻に磨きをかけて6年前の再現を狙う。

 前評判通り島根県大会を制し8年連続10回目の全国出場を決めたのは立正大淞南(島根)。昨年プリンスリーグ中国を制し、連覇が懸かる今季も着々と勝ち星を重ねる強豪は、先月行われた中国大会でも優勝。前述の米子北との決勝戦を5対4のスコアで制して3年ぶり3回目の戴冠を果たした。今チームは、エースとしてチームを勝利に導くFW井上直輝や、昨季からスタメンを張るDF饗庭瑞生など有力選手が顔を揃え、昨チームに負けず劣らず高い総合力を誇っている。過去には選手権で1度、総体で2度の4強進出を果たすなど、中国地方を代表する強さから“山陰の雄”の愛称が定着。大きな期待を背負って迎える今大会は初の全国制覇を視野に入れている。その他、世代別日本代表経験豊富なMF伊藤涼太郎擁する作陽の3連覇を阻み、岡山からは岡山学芸館が3年ぶりの出場。広島からは、瀬戸内広島観音らライバルを押し退けて、広島皆実が2年連続の出場権を掴んだ。山口鴻城(山口)は初の全国舞台に挑戦する。

【次のページ】 前評判を覆す快進撃に期待の四国勢