-成長著しいAリーグ-
 オーストラリアのサッカーはプロサッカーリーグであるAリーグを頂点に、その下に各州リーグが位置する構図。州リーグに属するチームは多くの場合、その扱いはセミプロとなり、選手はチームから給料をもらってプレーしている。

 国内最高峰のリーグであるAリーグは2004年に発足した。当初は8チームでスタートしたが、紆余曲折を経て迎えた2015年現在は10チームが参加している。リーグは10月から4月までの7カ月間、レギュラーシーズンとして3回戦総当りが行われた後、上位6チームによるファイナルシリーズが開催され、年間チャンピオンが決定。また、Aリーグ所属外のクラブも参加する全国規模のカップ戦は、2014-2015シーズンより「FFAカップ」の名のもとに設立された。

 創設から約10年が経ったAリーグは、サッカー文化の底辺を下支えする競技人口の増加に伴う形で、総観客動員数が年々増加の一途を辿る。ユヴェントスで一時代を築いた元イタリア代表FWアレッサンドロ・デルピエロやマンチェスター・ユナイテッドでもプレーしたトリニダード・トバゴの英雄、ドワイト・ヨークなど世界トップクラスのスター集結や、顕著に映るリーグ自体のレベルアップもここに起因。2008年のAFCチャンピオンズリーグではアデレード・ユナイテッドが準優勝、2014シーズンにはウェスタン・シドニーが優勝という快挙を成し遂げ、翌年のFIFAクラブ世界選手権にも出場を果たした。

-三浦知良、小野伸二らオーストラリアに戦いの場を求めた日本人選手たち-
 Aリーグではこれまで数多くの日本人がプレー。遡ること2005-2006年シーズンには三浦知良(現横浜FC)がシドニーFCに在籍し、その年のFIFAクラブ世界選手権にはシドニーFCの一員として来日も果たした。また、最近では小野伸二(現コンサドーレ札幌)や髙萩洋次郎(現FCソウル)ら元日本代表選手もオーストラリアへと戦いの場を求めている。

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■オーストラリア豆知識
人口約 2313万人。世界で6番目に面積の大きい国として知られる。
首都はキャンベラ
シドニーやメルボルン、ケアンズなど世界的に有名な観光都市には、世界各国から多くの観光客が訪れる。