サイパンは、アメリカ合衆国の自治領である北マリアナ諸島の中心的な島で北マリアナ諸島の政治・経済の中心地で、主都ススペ (Susupe) や最大都市ガラパン(Garapan)も同島にある。
日本からは直行便で約3時間、時差は僅か1時間と非常に近く、日本人にとっては最も馴染み深いリゾート地の一つ。英語圏でありながらも、アジアの異文化も混ざった雰囲気のあるサイパン。食事面では地元のチャモロ料理をはじめ、 新鮮なシーフードやボリュームのあるステーキなど、南国ムードがただようアメリカンなメニューが楽しめ、日本人を筆頭に海外から多くの観光客が訪れるため、日本料理や中華料理、韓国料理など国際色豊かな料理が揃っている。
気候面に関してはご存知の通り、年間を通して気温の変化が少ない常夏の島。季節は雨季(4月位から10月位)と乾季(11月位から3月位)の2季に分けられ、年間の平均最高気温は27℃となっている。
北マリアナ諸島代表チームをご存じだろうか?
ビーチリゾートとして名高いサイパン島やロタ島など14の島々からなり、2005年に北マリアナ諸島サッカー協会が創設されました。『EAFF東アジアカップ』には、第3回大会から参加している。そんな北マリアナ諸島代表チーム、実は日本とも縁の深いチームである。発展途上のサッカー後進国において、日本サッカー協会の国際交流・支援活動事業の一環として派遣された日本人指導者も大きな役割を担っている。その最たる例は関口潔氏の活躍だ。関口氏はJリーグクラブの経験を経て、2010年4月より海を渡ると、北マリアナ諸島サッカー協会代表監督兼技術委員長に就任。豊富な経験をもとに選手育成に奔走している。
アメリカの保護領ということもありかつては野球などが人気を博した同国で日に日に高まるサッカー人気。現在では世代別のサッカーリーグが存在するなど、サッカー文化の根付きも著しい。前述した関口氏の功績はもちろんこと、さらには、各年代別代表の活動を支援するS.F.B.A(サイパンフットボールビジネスアカデミー)といった組織の活動も関わっている。S.F.B.A(サイパンフットボールビジネスアカデミー)に所属する生徒たちは国内リーグにおいて、プレーヤーとしてあるいは指導者として奮闘中。その他、主催大会の運営などサッカー周りの慈善活動等にも積極的に関わり、先日大きな被害をもたらした熊本地震の募金活動にも尽力した。
国内プロリーグの設立、育成年代の底上げ等、サッカーが秘める可能性には期待が高まっている北マリアナ諸島。S.F.B.Aの活動も含め、今後の動向に注目したい。
■サイパン豆知識
人口約58,000人
温暖な気候と、美しい自然が魅力的であり、日本人にとって人気の観光地である。
S.F.B.A(サイパンフットボールビジネスアカデミー)