写真:都立東久留米総合は4年ぶりの王座奪還を目指す

 9月12日に開幕を迎えた第94回全国高校サッカー選手権東京都2次予選。次なる2回戦からはいよいよ注目のシード校が登場する。

■Aブロック
【関東一】
 関東大会、総体と立て続けに戴冠、今季3冠目を選手権に懸ける関東一は、先月の全国高校総体4強を経てより一層の注目を浴びる中、初陣を迎える。初戦の相手が創価に決まったAブロック大本命校に死角はあるのか。直近のT1リーグ第15節では同ブロックに身を置くライバル、都立東久留米総合に0対3の敗戦。リーグ戦においては今季初の完敗にやや不安を残したがそれでも初戦突破は堅いだろう。総体での活躍が記憶に新しいMF鈴木隼平や、FW岡崎仁太朗ら注目選手のプレーも楽しみだ。

【東京実業】
 MF萩原陸やFW栗田マークらを前線に据えた、東京屈指の攻撃力が最大の売り。今季T2リーグではFC東京U-18(B)や東海大高輪台といったライバルを差し置いて首位を快走中。T1リーグ昇格もほぼ手中に収めている状況だ。駿台学園実践学園らを連破し8強入りを果たした総体予選の再現へ、東京実業が今大会の主役に躍り出る可能性は十分だろう。

【駒澤大学高等学校】
 全国有数の大所帯を誇る10年度王者が初戦に登場。総体予選優勝、T1リーグ2位と好成績を収めながらも、3回戦で苦杯を舐めた前回大会から1年。昨季から出場機会を得ていたMF野本克啓らをチームの中軸に据え、目指すは東京王者返り咲き。迎える注目の初戦、スタンドを赤黒に染める大声援の後押しを受け、中大杉並の挑戦を受けて立つ。

【都立東久留米総合】
 昨季選手権予選、今季総体予選と、共に準決勝敗退。常に上位に名を連ねながらも近年全国を逃してきた都立東久留米総合が4年ぶりの王座奪還に挑戦する。逆転優勝も視野に入れるT1リーグでは関東一國學院久我山らに勝利を収め9月15日現在5連勝中と絶好調。攻守に好材料を揃え、重要な大会初戦を迎えることに成功した。今季から導入した3-4-3の新システムに確実な手応えを感じる選手たちは“打倒関東一”を目指し、歩みを進めることはできるのか。

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