青森山田GK廣末陸(写真:選手名鑑より)
先日閉幕した第94回全国高校サッカー選手権大会。高校サッカードットコムでは各地域別に今大会の活躍を振り返る!第1弾は【北海道・東北編】!
上位進出期待の実力校を揃えた北海道・東北ブロック。主役を担ったのは通算21度目の全国出場となった青森山田(青森)。“東北の雄”の名に恥じない勝ち上がりを披露し、09年度以来となる4強へと名乗りを上げた。今大会は2点差を跳ね返す逆転劇で飾った大社(島根)との初戦をスタートに、聖和学園(宮城)、桐光学園(神奈川)、富山第一(富山)を連破して準決勝の舞台、埼玉スタジアム2002へと進出。来季のプロ入りが内定しているMF神谷優太、DF常田克人は攻守に前評判通りのプレーを披露し、加えてロングスローが脚光を浴びたDF原山海里や4ゴールを挙げ得点ランキング2位となったMF高橋壱晟、守護神GK廣末陸ら多くの選手が躍動した。目標に掲げる悲願達成は、来季へと持ち越される。続いて、2年連続3回目の出場となった聖和学園(宮城)は前述の青森山田に敗れ2回戦敗退を喫したものの、初戦では強烈なインパクトを残した。かつて “セクシーフットボール”が話題を呼び一世を風靡した野洲(滋賀)との注目ゲームで圧巻の7発大勝。FW谷田光、MF波田野海らがゴールを挙げ05年大会全国優勝校を圧倒した。全国のピッチで披露した敵を翻弄するドリブルや魅惑のパスワークはスタジアムに詰め掛けた大観衆をきっと虜にしたことだろう。
最後に有力校が続々敗退した波乱の北海道予選を経て、2年ぶりの選手権出場を果たした札幌大谷(北海道)は嬉しい全国初勝利。鹿児島城西(鹿児島)との初戦、1点ビハインドで迎えた後半にU-18フットサル日本代表経験を持つGK坂桂輔のPKで追いつくと、縺れ込んだPK戦の末勝利を収めた。この試合2度のPKキックを成功させ、守っては2本のPKストップとなった坂はMVPに相応しい大活躍となった。
▽各校結果は以下の通り
札幌大谷(北海道)・・・2回戦
青森山田(青森)・・・4強
遠野(岩手)・・・初戦敗退
聖和学園(宮城)・・・2回戦
秋田商(秋田)・・・初戦敗退
日大山形(山形県)・・・初戦敗退
尚志(福島県)・・・2回戦
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2015年 第94回全国高校サッカー選手権