高校サッカードットコムでは全国津々浦々、強豪校の2015年シーズンを振り返る!今回は今冬選手権で8強入り、プリンスリーグ関東でも最後まで優勝争いを演じる健闘を見せた前橋育英(群馬)をピックアップ。

【 前橋育英(群馬)・前年度選手権準V引っ提げ挑んだ2015年シーズンも健闘を見せる 】

 前年度選手権準優勝を引っ提げ2105年シーズンへ挑んだ前橋育英であったが、シーズン当初は苦戦。2月の新人戦、6月の総体ともに県内に身を置くライバル・桐生第一にいずれも決勝戦で屈し準優勝に終わった。

 それでも悔しさを糧とした“上州の虎”は夏場以降、シーズン終盤に掛けて仕上がりを見せる。昨季から出場機会を得ていたFW横澤航平とFW野口竜彦を中心に、左右両翼を担うMF金子拓郎、MF佐藤誠司らがチームを牽引。プリンスリーグ関東では全18試合を戦い10勝3分け5敗で勝ち点33、惜しくも優勝した横浜F·マリノスユースに勝ち点差1及ばす2位に甘んじたが堂々の好成績を収めた。さらに迎えた選手権では県予選決勝、宿敵・桐生第一にPK戦の末引導を渡して見事リベンジ。2015年初タイトルを手に入れると、2年連続の出場となった選手権では8強まで駆け上がった。多くの高校サッカーファンが固唾を飲んで見守った大津(熊本)との一戦は大会屈指の好ゲームとして記憶に残っている。

 

 迎える新シーズン、前橋育英にとってはどのような1年となるのだろうか。黄と黒の縦縞が全国の舞台で躍動する姿を期待したい。

▽2015年主なシーズン戦績
リーグ戦:プリンスリーグ関東2位
総体:群馬県大会準優勝
選手権:全国大会8強

▽2015年ピックアップゲーム
第94回全国高校サッカー選手権大会2回戦 vs大津(熊本)
観戦記事:「屈指の好カードを制したのは前橋育英!大津は初戦敗退。」

▽2015年ピックアッププレーヤー
【MF横澤航平】
 渡邊凌磨(現インゴルシュタット)から栄光の背番号10を受け継いだ今季、FW野口竜彦と2トップを組んでゴールを量産。プリンスリーグ関東では11ゴールを挙げる活躍でプレミアリーグ参入戦進出に貢献した。 

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前橋育英