FW半代将都(大津/3年)写真=森田将義
FW半代将都(大津/3年)
2月に行われた九州新人大会では、他と力の差を見せつけ、頂点に立つなど今年の大津高校の前評判は高い。強さを支えるのは最終ラインからの落ち着いたボール運びと攻撃陣の鋭い飛び出し。中心となるのは、「今年のチームは、攻撃力がある。サイドから崩せるし、前の3枚でやり切れるのが売り」と話すFW半代将都(3年)だ。
主将を務める彼の特徴は、オフザボールの動き。前線での潰れ役となるFW坂本充(3年)がおさめたボールをFW宮原愛輝(3年)と共に飛び出し、ゴールに襲い掛かる。積極的にシュートを打つ意識も相手にとって脅威だ。今年はチームを牽引するため、今まで以上に声を出し、前線からのチェイシングも試合終盤まで絶やさない。
新型コロナウイルス感染拡大による影響でインターハイを含めた多くの大会が中止となった。知らせを聞いた当初はショックも受けたが、平岡和徳総監督らの激励を受けて、すぐに前を向いた。「プレーの馬力をもっとつけたい。一瞬の速さを身につけたい」とフィジカルトレーニングに励んだ結果、再開後はより逞しい姿に変貌を遂げている。
「昨年は、プレミアリーグで大津高校の歴代で一番良い成績(4位)を残せた。経験している選手も多いので、今年は再開後の優勝を狙っている。今年は勝負の年だと思っている」。半代がピッチを躍動する姿が再び見られる日が、もうすぐやってくる。