4年連続決勝進出を果たした青森山田(写真=矢島公彦)
プレミアリーグ勢同士の決勝は3年ぶり2度目となる。夏の王者・青森山田か。それとも西の横綱・大津か。1月10日、100回目の節目を迎える高校サッカー選手権の決勝が行われる。
準々決勝から準決勝までの間には様々な出来事があった。1月7日の早朝。長きに渡って高校サッカー界を牽引し、国見で6度の選手権制覇を果たしている小嶺忠敏先生(長崎総合科学大附監督)が逝去された。50年以上子供たちのために情熱を燃やしてきた名伯楽の訃報。サッカー界は悲しみに包まれ、各所から惜しむ声が届いた。しかし、この日はさらなる出来事が起こる。同日の夜にベスト4に進出していた関東一が選手2名の新型コロナウイルス陽性反応を受けて出場を辞退したのだ。これにより準決勝の第1試合は中止となり、大津の決勝進出が決まった。想定外の事態で初のファイナル行きを手にしたが、大津の選手たちにも動揺が隠せない。8日の決勝前にオンライン取材に応じた山城朋大監督はこう話す。
「出場辞退のリリースが出たタイミングで、平岡和徳総監督がミーティングを行いました。関東一さんの辞退とこれからやるべきことについてお話しされたのですが、今日の朝の状況を見て、(練習前に)もう1回声かけをしてくれました」。
▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権