ベスト8には、プロ注目のタレントが揃う。中でもインパクト十分だったのは、前橋育英の鍵となる中盤を担った3人だ。2年生ながらエースナンバー14番を担ったMF徳永涼(2年)は組み立てと守備センスを備えた好選手。パートナーを組むMF根津元輝(2年)も力強いボールハントでチームに貢献した。右MFとFWで2得点を奪ったMF小池直矢(2年)もサイズ、スピード、パンチ力を備えたタレントで来年度は、今大会以上の活躍が期待される。

前橋育英MF徳永涼(写真=矢島公彦)

 初のベスト8進出を果たした東山も、優秀選手に選ばれたインターハイに続きMF真田蓮司(2年)とMF阪田澪哉(2年)が輝きを放った。技巧派が揃う静岡学園の中でも目立つテクニックを披露したMF髙橋隆大(2年)、守備センスに長けた桐光学園のMF豊田怜央(2年)らは、共に動向を追いかけるスカウトも出てきそうだ。

 その他では、鹿島学園のMF林結人(2年)、[team]帝京長岡のDF桑原航太(2年)、[team]近大和歌山のMF畑下葵(2年)、高知のMF松井貫太(1年)、長崎総科大附のDF平山零音(1年)、宮崎日大のMF芥川蘭丸(2年)らもキラリと光る物を見せてくれた。全試合をしっかりチェック出来たわけではなく、自らが現場で見た選手を中心としたが、彼ら以外にも注目すべきタレントがたくさんいる。2022年度にどんな輝きを放つか、彼らのプレーを継続して注目して欲しい。

(文=森田将義)

▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権