前橋育英イレブン(写真=会田健司)

 5年ぶりに4強入りを果たした優勝候補筆頭の前橋育英と昨季のリベンジを狙う前回準優勝の米子北。両者の対戦は対照的なチームカラーがぶつかり合う一戦だ。

 7月28日に行われる令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の準決勝。勝負のポイントは前橋育英の攻撃力を米子北がいかにして封じるかだ。

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 今年の前橋育英は前評判が高く、初参戦の高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EASTでも上位争いを演じている。その原動力になっているのが攻撃力。昨季から主力を務める主将の徳永涼(3年)と青柳龍次郎(3年)のボランチコンビが最終ラインを助けながらボールを回し、サイドハーフの大久保帆人(3年)、山田皓生(3年)も機動力と連動性が高く、攻撃の肝となる。

 昨季のレギュラーボランチ・根津元輝(3年)も怪我から復帰し、中盤の戦力は充実。選手層は今大会随一と言っていい。最前線に入る小池直矢(3年)と高足善(3年)も補完性抜群の2トップ。前者はサイズを生かしたストライドの大きなドリブル突破が魅力で、後者は小柄を補って余りある俊敏性で勝負するチャンスメーカー。攻撃陣の陣容は今大会トップクラスで破壊力は凄まじい。長崎総科大附との1回戦では相手の堅守に苦しみながらも、エースの小池がヘディングでゴールをこじ開けた。守りを固められても決定打を繰り出せる勝負強さも今年の武器で、一発勝負の戦いでは大きな意味を持つ。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)