帝京イレブン(写真=松尾祐希)
対する帝京は前評判が高く、年末年始の横山杯や裏選手権でそれぞれ準優勝と優勝を果たしており、黄金世代と称されるに相応しいチームだ。FW齊藤慈斗(3年)など攻撃陣にタレントが揃っている一方で、課題は経験値。全国大会出場は昨季のインターハイしかなく、しかも1回戦敗退で大舞台の経験が乏しかった。だが、今夏のインターハイで1点を争うようなゲームを積み重ねたことで、試合運びも安定感が増しつつある。昌平との準決勝では接戦となったが、守備陣が奮起。CB大田知輝(3年)、CB梅木怜(3年)が身を挺して相手の突破やシュートを阻止し、今大会初の完封勝利を達成した。また、ラッキボーイが日替わりで現われているのもプラスの材料。3回戦ではMF田中遥稀(3年)が後半アディショナルタイムに直接FKを決めて勝利を引き寄せ、準決勝では途中出場のMF山下凜(3年)が決勝点をもぎ取った。そうした側面もチームにとって追い風になるはずだ。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)