前橋育英は2度目の優勝を狙う(写真=田中紘夢)

 優勝候補筆頭の本命校が制するか。それとも19大会ぶりの大会制覇で名門校復活の狼煙を挙げるか。7月30日に行われる全国高等学校総合体育大会のファイナルは見どころ満載の好カードとなった。

 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EASTで上位に位置する前橋育英と1つ下のカテゴリーとなる高円宮杯 JFA U−18サッカープリンスリーグ2022 関東1部で優勝争いを演じる帝京の一戦。両者ともに大会前から前評判が高く、自慢の攻撃陣を武器に順当な勝ち上がりとなった。

 前者はプロ注目のU-18日本代表候補・MF徳永涼(3年)を軸に中盤の底からゲームを組み立て、U-17日本代表候補のFW小池直矢(3年)や10番のFW高足善(3年)といったタレント揃いの攻撃陣がチームを牽引してきた。今大会は相手に警戒され、思うようにゴールを重ねられていないが、ツボにハマった時の破壊力は凄まじい。また、今年の前橋育英は堅守をこじ開けるタフさを兼ね備えており、5バックで守りを固められた長崎総科大附との1回戦では苦しみながらもサイドを攻略して後半の半ばに小池が先制点を奪った。準決勝の米子北戦はスコアレスでPK戦まで持ち込まれたが、本来の力を発揮できればゴールをこじ開けるのは難しくなかったはずだ。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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