実力では経験値も含め、前橋育英が1枚上手だろう。だが、帝京も尻上がりに調子を上げており、守備陣も粘り強く守れる点も心強い。そうした意味では1点争う勝負になるはず。となると、勝負を分けるポイントになりそうなのが、交代選手をいかに使っていくかだ。

 前橋育英はボランチのMF根津元輝(3年)、帝京はサイドアタッカーの山下をどのタイミングでピッチに送り込むか。前者は3列目からの推進力、後者は俊敏性を生かした仕掛けを武器にするだけに、試合が膠着した際に彼らがどのようなパフォーマンスを見せるか注目したい。

 優勝候補筆頭の前橋育英と伝統校の帝京。注目の一戦は鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで行われ、7月30日11時半にキックオフを迎える。

(文=松尾祐希 写真=松尾祐希 /田中紘夢))

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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