飯塚は東福岡を破り悲願の全国出場を決めた(写真=中倉一志)

 選手権優勝3度の東福岡(福岡)を決勝で破った飯塚も初出場ながら面白い存在だ。2015年に就任した中辻喜敬監督の下で本格的に強化を進めると、昨年度のインターハイで全国舞台に初見参。今季も県リーグを制し、選手権予選でも勝ち切って初の出場権を手に入れた。U-16日本代表の左SB藤井葉大(2年)など有望株を揃えており、躍進は十分。近年力を付けてきた明桜との初戦を制すれば、Cブロックを牽引しても不思議ではない。

 その他では昨年度の選手権でセットプレー時にゴール前で円を作りながら雪崩れ込む“トルメンタ”で話題をさらい、ベスト4に進出した高川学園もリベンジを狙っている。高川学園と初戦で対戦する富山一も侮れない存在で、テクニカルなサッカーを嗜好する聖和学園や大分も面白い。東山以外は実力伯仲していると言っていいだろう。

 東山が軸となるCブロックだが、こちらもBブロック同様に早期敗退があれば、状況は混沌してくる。どのチームにもチャンスはあるだけに、新たなチームの台頭があってもおかしくないはずだ。

(文=松尾祐希)

▽第101回全国高校サッカー選手権
第101回全国高校サッカー選手権