昨季の主力が多く残る東山がCブロックを牽引する存在(写真=松尾祐希)

 昨季の主力が多く残る東山がCブロックを牽引する存在だ。C大阪入団内定のドリブラーMF阪田澪哉(3年)はもちろん、昨季から主軸を務めるボランチの真田蓮司(3年)と松橋啓太(3年)も安定感がある。彼らを軸に攻守が一体となったサッカーで勝利を重ねてきた。インターハイではベスト16で矢板中央(栃木)にPK戦で敗れたが、プリンスリーグ関西2部では2位に入るなど、実力に疑いの余地はない。初戦で対戦する星稜は粘り強い守備と縦に速いサッカーが勝負を仕掛けてくるチームで厄介な存在だが、最初の山場を突破できればベスト4の可能性は一気に高まるはずだ。

 その他のチームで注目したいのは初出場組だ。日体大柏は過去9年に渡って流経大柏と市立船橋が覇権を分け合ってきた激戦区千葉の流れに終止符を打ち、新たな歴史を作った。柏レイソルとの提携で力を付けており、クラブから派遣されている根引謙介監督の下で攻守に隙がないチームに仕上がっている。ナイジェリアにルーツを持つ191cmの大型FWオウイエ・ウイリアム(3年/柏入団内定)など個性的な選手を揃えており、オウイエと2トップを組むFW吉田眞翔(3年)はハードワークを怠らないストライカー。ボランチの植木笙悟(3年)、相原大翔(3年)も展開力と守備力を持ち合わせている。経験値の不足は否めないが、勢いに乗れば初出場で上位進出をあり得る。

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▽第101回全国高校サッカー選手権
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