MF吉永夢希(写真=Masayoshi Morita)

 12月28日から来年1月8日まで首都圏内で熱戦が展開される第102回全国高校サッカー選手権。この冬の檜舞台でヒーローとなるのは誰か――。サッカー専門新聞エル・ゴラッソ発行「高校サッカー名鑑」の協力の下、注目タレントをピックアップした。必見の注目選手を紹介する。

【11】MF吉永夢希(神村学園/3年/ゲンク(GER))

 選んだ針路はヨーロッパ。熟慮の末の決断だが、「尊敬している」先輩・福田師王(現・ボルシアMG)の背中を見て育った吉永夢希にとっては自然な選択だった。

 ドイツなどほかの国の選択肢もあったが、練習参加の上で「一番成長できると思った」ベルギーのゲンクを選択。「最初はビックリした」というコンタクトの強さ、腕一本で抑え込まれる外国籍選手のパワーについて語りつつ、「でも自分の特長も通用した」と持ち味のスピードと左足キックは欧州水準でも武器になることを再確認した。高校サッカーの基準でより強力な武器であることは言うまでもなく、彼のオーバーラップを止められるチームはまずない。

 U-17W杯では悔しさも味わったが、それも未来へのエネルギーに変えていく。「神村(学園)で育ててもらった」恩は、ピッチの上で返していく覚悟だ。

(文=川端暁彦)

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第102回高校サッカー選手権大会 出場48校選手名鑑
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