MF神田拓人(写真=Masashi Tsuchiya)

 12月28日から来年1月8日まで首都圏内で熱戦が展開される第102回全国高校サッカー選手権。この冬の檜舞台でヒーローとなるのは誰か――。サッカー専門新聞エル・ゴラッソ発行「高校サッカー名鑑」の協力の下、注目タレントをピックアップした。必見の注目選手を紹介する。

【15】MF神田拓人(尚志/3年)

 その鋭敏なセンサーに感知されたのならば、もう逃げ隠れはできない。高い強度で迫る獰猛なアプローチを食らい、あっという間にボールを奪われてしまうはずだ。「自分は攻撃の色気とかは気にしていない。チームの勝利のために戦っている」。そう明言するように、武骨なプレーには“必殺仕事人”の風情が漂う。

 年代別代表にも継続して招集され、6月にフランス、11月にはスペインに遠征。欧州の香りを肌で感じ、目指すべき基準はさらに上がっている。「尚志としてはまだ何も成し遂げていない。選手権で優勝したい」。全国制覇を狙う世代屈指の“狩人”から目が離せない。

(文=土屋雅史)

▽エル・ゴラッソ特別編集 高校サッカー名鑑
エル・ゴラッソ特別編集 高校サッカー名鑑
<エル・ゴラッソ特別編集 高校サッカー名鑑2023 好評発売中!!>

第102回高校サッカー選手権大会 出場48校選手名鑑
出場選手のプレースタイルはもちろん、「憧れの選手」「将来の夢」なども分かる独自アンケート掲載。今大会注目・川崎F内定FW神田奏真(静岡学園)のインタビュー、直近の2大会を彩った二人・松木玖生×荒井悠汰の特別OB対談なども収録!