このブロックは拮抗した試合が予想され、専大北上(岩手)は本職ボランチながらも最終ラインで存在感を発揮するDF吉池晃大(3年)を中心とした好チーム。就任1年目のOB、上田貴典監督の下で3年ぶりの選手権出場を果たした広島皆実(広島)も試合状況に応じて3バックと4バックを使い分ける面白いサッカーを展開。前線で違いを作るFW野村陸路(3年)の活躍にも期待だ。

 古豪・水口(滋賀)の29年ぶりとなる出場も今大会のトピックス。後方からパスを繋ぎながらFW池口遼(3年)とMF岡浩平(3年)の二枚看板を生かす攻撃は魅力的で、失ってからの切り替えも速い。対する上田西(長野)も夏にサイドから前線にコンバートされたFW平松優樹(3年)とMF宮川航汰(3年)がチームの顔。粘り強く無失点に抑え、2人の推進力を引き出すことができれば、白星が見えてくる。

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▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権