創成館・久留貴昭監督(写真提供=創成館サッカー部)

 長崎サッカー界の強豪・創成館第99回全国高校サッカー選手権では初出場ながら勝利をおさめ3回戦に進出。昨年の第101回全国高校サッカー選手権長崎予選決勝では12年ぶりの選手権出場を決めた国見を相手に惜しくも敗れたものの、県内では上位常連校となっている。

 チームを率いるのは、鹿児島実時代に選手として選手権準優勝を誇り、プロとしてV・ファーレン長崎でプレーした経歴を誇る久留貴昭監督。そんな久留監督に、指導者を目指したきっかけなどについて話をうかがった。

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ーーまず久留監督が指導者を目指したきっかけなどを教えていただけますでしょうか?

 高校時代から「指導者になりたい」という思いは持っていたんですけれども、私がV・ファーレン長崎に在籍していた時に、当時の社長であった小嶺忠敏先生に相談したところ、「こういう高校があるよ」と、創成館を紹介していただきまして。それがきっかけです。

ーー高校時代から指導者志望があったということですが、「プロ一本」という考えではなかったんですね?

 高校時代(鹿児島実)は、同期に田原豊(元横浜F・マリノスや京都サンガF.C.、湘南ベルマーレなどで活躍)というすごい選手がいたので、プロのスカウトは彼ばかりを見ていました。自分はまず大学に進学して、大学時代はプロを目指しましたね。その後JFLの佐川急便大阪SCに入団して、2006年にV・ファーレン長崎と契約しました。

ーー久留監督が指導者として大切にしていることはどういったことでしょうか?

 いちばんは鹿児島実時代に培った「勝負に対するこだわり」や「大好きなサッカーに対して真剣に取り組む」ということですね。厳しさもありながら本気で取り組むという部分は大事にしています。

ーー久留監督の高校時代、大学時代はどんな選手で、普段からどういった練習をしていましたか?

 高校時代は後ろからずっと声を出していた感じです。鹿児島実が「個」で飛び抜けている選手がたくさんいたので、自分も「対人は負けたくない」という気持ちでやっていました。

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