(写真=水野智也氏提供)

ーー審判員としてみる全国選手権はどのような景色なのでしょうか?

 本当に多くの運営や裏方の人達が頑張って作っている舞台だなということを感じました。指導者はもちろんですが、運営スタッフや医療関係者、報道陣など多くの人の関わりを感じます。選手としては正直自分たちのこと、目の前の試合のことで精いっぱいだと思いますが、審判員として会場に入り、打ち合わせなどでいろんな人と話す中でこれだけいろんな人が関わってやっと開催できる裏側の景色があります。みんなに支えられているということをものすごく感じます。

ーー現在は巡り巡って J3 リーグを経験した審判員の 1 人でもあります。初担当試合は 2015 年の第 20 節相模原対J リーグ選抜 U22 の試合でしたが、その時の気持ちはいかがだったでしょうか?

 応援の雰囲気の違いに圧倒されました。プロの試合に来たなと。そして選手たちはプロ選手ということもあり、生活が懸かっているシビアさはものすごく感じました。高校選手権とは違った緊張感です。 (この試合では相模原にドイツなどで長く活躍された高原選手や U22 選抜には現シントトロイデンの鈴木選手、今年 CSKA モスクワから仙台へ帰還した西村選手、先日アントワープへの完全移籍が発表された三好選手や、現ガンバ大阪の井手口選手、川崎フロンターレの奈良選手など日本代表クラスがいた)

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1993年4月8日生まれ。
2009 年高校1年生時に伊奈学園高校サッカー部の 1 年生として同期とともに 4 級を取得。
2012 年の大学入学後、審判一筋の進路を決め、1 年生時に 3 級、2014 年に 2 級へとステップアップをし、現在1 級への昇級を狙う。現在の主な活躍のフィールドは関東大学リーグ 1 部や関東社会人リーグ 1 部。