水野智也2級審判員(写真=水野智也氏提供)

 かつて高校時代は埼玉県の伊奈学園高等学校サッカー部で全国を目指した水野智也氏。当時の最高成績はインターハイ県予選4強、選手権県予選8強と夢は叶わなかったが、2015年に審判員として全国高校サッカー選手権の舞台を経験。J3リーグの試合も経験するなど飛躍を遂げた。インタビュー前編では審判員をはじめた高校時代についてお話を聞いた。

ーー高校選手権に携わった審判員として印象深かった出来事はありますか?

 試合終了の時、敗者になったチームの選手は泣き、勝者のチームは喜んでいる選手もいれば、感極まって泣いている選手もいる。その中で最後整列し握手をしますが、そんないろんな感情が入り混じっているところに関われたことが一番印象深いです。中にはこの試合を最後に引退する選手もいる。そこに携わることができたことも印象深い。もちろん選手の記憶にはそんなに残らないかもしれないけど、そこに関われることはモチベーションになります。あの瞬間はいつも心が動かされます。ぐっときます。だからこそ本当にここまでよく頑張ったね、お疲れさまでしたという気持ちで握手をしています。

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1993年4月8日生まれ。
2009 年高校1年生時に伊奈学園高校サッカー部の 1 年生として同期とともに 4 級を取得。
2012 年の大学入学後、審判一筋の進路を決め、1 年生時に 3 級、2014 年に 2 級へとステップアップをし、現在1 級への昇級を狙う。現在の主な活躍のフィールドは関東大学リーグ 1 部や関東社会人リーグ 1 部。