相生学院MF白倉琉聖(写真提供=相生学院サッカー部)
第100回全国高校サッカー選手権兵庫予選では初の決勝進出を果たした相生学院。監督には世界最高峰、プレミアリーグ・アーセナルの元GKコーチであるジェリー・ペイトンを招聘したことも話題になった。選手権決勝トーナメント2回戦では、後にプリンス関西1部昇格を掴んだ強豪・報徳学園を撃破。決勝では惜しくも名門・滝川第二の前に涙を飲んだが、その戦いぶりは関係者に強烈な印象を残した。そんな新鋭チームをしっかりとまとめあげた主将・白倉琉聖選手にインタビューを行った。
ーープレー面で参考にしている選手や憧れの選手はいますか?
沢山のポジションをやらせてもらって、真ん中の列は高校で全てプレーしました。なので、次の日のポジションによって見る選手はバラバラでしたが、センターバックやボランチをやることが多かったので、FCバルセロナで活躍したカルレス・プジョル選手のプレーは参考にしています。リーダーシップや最後まで体を張る姿勢。ディフェンス能力。そしてフェアプレーなど、プレー面もそうでないところも近づきたい選手です。
ーー選手権予選では準優勝し歴史を作りましたが、大会の感想を教えてください
もちろん優勝を目指してやってきたので、悔しい思いはあります。あと一歩のところで負けてしまったという現実は何も言い訳することなく、3年間やってきた結果だと思います。ハンドの判定も言われていますが、何も関係ないです。与えてしまったこと、2点取れなかったことなど、すべて自責思考になることで新しい成長が生まれると思っています。
大会を通してチームとしてもものすごく成長できたと感じています。3年間やってきたことをぶつけられた大会でした。そして何より一戦を戦う大切さを学べた大会でもありました。プロジェクトが発足して3年で準優勝という結果で、「石の上にも三年」という言葉があるように何かを形にするには逃げずに、3年は忍耐強くやり続けることが大切ということも同時に学べました。後輩たちには、この準優勝という歴史をすぐに塗り替えてほしいです。