チームメイトの宮本優太、佐々木旭とともに関東大学リーグ1部のべスト11に選ばれた安居海渡(右)(写真提供=流通経済大学サッカー部)

 2022年シーズン浦和レッズ加入が決まった流通経済大学の安居海渡。複数のJチームからオファーがあったという逸材は浦和学院高時代はそれほど目立つ存在ではなかった。流通経済大学入学後、中野雄二監督ら首脳陣の指導やフィジカルの強い選手と揉まれたことで頭角を表した。プロとしても活躍が期待される安居選手にサッカーを通じて学んだことや上達へのアドバイスなどをうかがった。

ーー複数のチームから声がかかっていたと思うのですが浦和レッズに決めた理由を教えていただけますでしょうか?

 入団が決まる前に、監督が前徳島ヴォルティスのリカルド・ロドリゲスさんに変わるということを聞いたんですけれども、リカルド・ロドリゲス監督が「つなぐサッカー」ということをテーマにしていて。自分自身もつなぐサッカーが好きなので、浦和に入ってもっと上手くなりたいと思ったことが決めた理由の1つです。

ーー浦和レッズには伊藤敦樹選手や大学のチームメイトでもある宮本優太選手など、若い選手、ライバル的な選手も多い印象ですが、そのことについてはどう思っていらっしゃいますでしょうか?

 じつはその点も浦和レッズに決めた理由の1つなんです。絶対に試合に出られるという保証があるチームよりも、そういう保証がなくポジション争いが激しいチームの方が、自分自身もチーム自体も成長できると思っているんです。ライバルに負けないことを意識することが成長につながると思っています。

ーー憧れの選手、プレーを参考にしている選手などはいらっしゃいますでしょうか?

 見ていて好きだったのはレアル・マドリードのグティ選手ですね。憧れの選手となると、ヴィッセル神戸のイニエスタ選手ですね。同じポジションなんですけれども、あれだけ落ち着いてボールを持てたり配球できたりするのはすごいことだと思っているので、真似できたら良いなと考えています。

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