―千葉のスカウトの稲垣雄也さんは熱心に誘ってくれたらしいですね。
毎週青森に来てくれて、熱心に誘ってくれました。朝練にもいて、ビックリしました。まだ暗い中で、稲垣さんっぽい人がいるなと思ったら、「お、壱晟」と声をかけられて。熱意を感じました。
『パワサカ』にもスカウトが登場します。練習や試合の内容が評価され、その結果次第で行けるプロリーグのカテゴリーが変わるあたりは、現実のサッカーそのまま。即、海外オファーなんてことも!
―周囲にアドバイスを求めたりもした?
はい。自分のプレーに関して助言をしてもらいました。それと、監督に言われたことはすべて実践してやろうと考えていました。高2の夏以降は毎日のように怒られましたが、その悔しさを力に変えました。
―高橋選手は怒られて伸びるタイプ?
どうなんでしょう。でも監督は高校3年の選手権のあとには「最後はしっかりやってくれたなと褒めてくれました。監督も僕の引っ込み思案なところを変えてくれようとしていたのだと感じました。
『パワサカ』でも監督へのアピールやコミュニケーションが重要。監督の評価が低いと試合に先発で出してもらえず、結果、高ランク選手の育成が難しくなるので、練習からしっかりアピールしよう。
―憧れの選手はいますか?
いないですね。
―では、自らの理想像は?
すべてを完璧にこなす選手です。目指すのは究極のプレーヤーですね。
―ポジションへのこだわりは?
サイドは苦手ですし、できるなら守備もやりたくないです(笑)。中盤の前目のポジションが一番合っているはずです。中盤でパスを捌きながらゴール前に入っていくのが持ち味ですね。ただ、小学校の4、5年まではFWもやっていました。当時は周りより足が速く、ドリブルからのシュートが得意でした。6年の時に中盤に移ったんです。