写真:清水知良
――播戸選手が延長後半に決勝ゴールを決めて、ガンバを優勝へ導いた一戦ですね。
あのスパイクは、ガンバから飾りたいと言われて。どこに飾ってあるのかは、いまはちょっと分からないですけど。自分で保管しているものは、実はないんです。あっ、ひとつあった!05年のシーズン途中に、カズさんがヴィッセル神戸から横浜FCへ移籍するときに、『スパイクをください』とお願いしてもらったものがあります。
写真:清水知良
――いまでは誰もがやっていると言ってもいいスパイクの刺繍。播戸選手はあることを達成するまでは、入れなかったそうですね。
日本代表に入るまでは、そういうことはせんとこうと思ってました。2006年に初めて代表に呼ばれて、背番号の「11」を刺繍してもらいたいと、プーマにお願いをしました。 カズさんがヴィッセルでプレーしていたとき、確か2005年やったかなあ。プロ20年目でスパイクに「20th」って入れてたんですよ。
――それはレアですねえ。
「あぁ、オレもそれ、やりたいな」と思いましたね。僕は今年がプロ19年目で、来年が20年目なんです。「来年もプレーできてたら入れてください」って、プーマにはお願いしてます。カズさんはヴィッセルだったので、チームカラーのクリムゾンレッドで入れてましたけどね(笑)。
――20周年仕様のパラメヒコ、楽しみですね。
僕のサッカー人生は、パラメ とともに歩んできたものですから。新しいスパイクもいいと思うんですけど、僕より上の世代ってパラメに魅力を感じる人が多いじゃないですか。だから、プー マにはお願いをしているんです。もう一度大々的にプロモーションをして、どんどん売ってくださいって。パラメをまだ履いたことがない人、履いたことはある けどいまは履いていない人に、ぜひ履いてほしいんですよ。一度履いたら絶対に惚れると思うんで!
取材協力:大宮アルディージャ
取材:戸塚啓 写真:清水知良