気迫あふれるプレーを見せる現役時代の坂本氏©︎SHONAN BELLMARE

ーー魅力的な選手というと、阪南大高から入団した鈴木章斗選手についてはどんな印象を持たれていますか?

 彼は人が教えられないものを持っていて、サッカーセンスというか、感覚がめちゃくちゃ鋭い選手です。空間認知とかもすごくいいですし、ゴールを奪うセンスもものすごく高いですね。そういう意味ではJリーグでも点を取ったり、点に絡む仕事ができる選手になると予想しています。ただまだ体がプロの体にはなっていないので、少し時間はかかるかなと思っていますけれども、十分Jリーグで通用する選手になるだろうなと思っています。

ーーちなみに坂本さんがユース年代に意識して取り組んでいたことなどはどんなことでしょうか?

 特になかったですね。何も考えてなかったです。ただサッカーを楽しんでいた延長線上でプロになったという感覚ですね。ただ、今では大学からプロに行く選手も多いですけれども、当時は大学に行くという選択肢が自分にはなかったので、自分の中では「大学に行く=負け」みたいな感覚はありました。「絶対に高卒でプロに行くぞ」みたいな意地は持ってましたね。なので、何かを意識して取り組んでいたというのはなくて、もう気持ちだけでやっていたという感じでした。「ダメだったらこうしよう」とかもまったく考えていなかったですしね。

 次回#3では元チームメイトで日本代表の遠藤航選手についてや印象に残っている試合などについての話を紹介する。