リライアンスFヤングチャンプスU-18 vs 青森山田(写真=会田健司)
――インドは経済が急速に発展していると思いますが、サッカーの面ではどうですか?
インディアンスーパーリーグというリーグがトップディビジョンなんですが、デルピエロやロベルト・カルロスやジーコなどの往年のスーパースターたちが来てくれてからサッカー熱が盛り上がってきています。以前ですと選手が街を歩いていても声を掛けられることはなかったんですが、今はソーシャルメディアが発達したのもあってどこに行っても声を掛けられるようになったと思います。ですが、どんどん熱は上がっている反面それでレベルが上がっていると勘違いをしている部分もあります。そういうところも含めて、今日のような現実を僕たちが発信していかないといけないという使命を感じています。
――育成年代の環境はいかがですか?
まだまだ理想とは程遠いいですね。若い年代だと大会がほとんどない。日本だと通年で色々な試合やフェスティバルがあってコンペディションの形が沢山ありますが、それが全然ないんです。同年代の対戦相手になるようなチームもなくて、上の年代と試合をやることが多いです。そうするとフィジカルで変なケガをしてしまったりもして。やっぱり子供なので大人とやる怖さがあって、そこは大きな課題だと思っています。ハードの面では環境は整っていますが、将来の成長のために同じ方向を向いて協調していくところが出来上がっていないので、まだまだ時間がかかるのかなと思っています。
(文・写真=会田健司)