現役時代は日本代表として活躍(写真=高須力/Tsutomu Takasu)

――その自分が動いて環境を変えるという気持ちは常に抱いてきたのでしょうか。

 そうですね。メジャースポーツは運やタイミング次第でひょんなことから大きく変わる可能性もある。選手も実力があれば一足飛びで良いクラブに行けますよね。でもセパタクローは基本的にはそういうことはなくて、自分がやった分だけしか返ってこない。だからこそ自分の未来に対してどう行動するかにかかっているし、そこはずっと意識しています。現役時代もメディアに対してどう売り込むかや、自分の見せ方はすごくこだわっていましたね。

――高校時代から考えていましたか?

 高校の時はサッカーに一生懸命で、自分のブランディングまでは考えが及んでいませんでしたね。今思えばそういうところまでもっと考えてやれていれば良かったなとは思います。

――自分のブランディングまで考えている高校生はなかなかいないですよね。

 でも時代とともに変わっていて、高校生でもトップ・トップの選手は自己プロデュースを意識していますよね。今はメディアが発展していて、注目されるチャンスはあるので、そういうことを考えられる土壌があると思うし、そういう選手がもっと増えたら面白いですよね。

――セパタクローをやってきて、今活きていることは?

 やっぱり自分で考えて行動することはすごく身についたのかなと。それは仕事だけでなく人として生活するうえで活きていますね。セパタクローについて、マイナーと言われるところからスタートして『どうやってみんなに知ってもらおう』『どうお客さんに来てもらおう』『プレーする人を増やそう』とか、たくさん考えながらチャレンジしてきました。

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