石山凌太郎
元日本代表監督の西野朗氏らを輩出した伝統校から、久しぶりにプロサッカー選手が誕生した。浦和西高でプレーする石山凌太郎。彼が選んだ舞台はフランスリーグ2部のアジャクシオ。なぜ、浦和レッズJrユース出身のドリブラーはいきなり欧州挑戦を選んだのか。契約に至るまでのサクセスストーリーはどのような歩みだったのか。まもなく始まる高校サッカー選手権に向けた想いも含めて、石山にここまでの道のりと今後の目標を尋ねてみた。
――アジャクシオ入りが決まりました。今の率直な気持ちを教えて下さい。
驚きもありますし、やってやろうという気持ちが大きいです。初めて公立高校からフランスの2部リーグに行くので、先駆者という意味では前例を作りたい。僕みたいに海外へ行く選手に勇気付けたいし、道を切り開いて行こうという想いがあります。
――実際に1年生の頃から試合に出ていましたが、2年前のインターハイは登録外で、ここまで全国大会に一度も出られていませんでした。それでも自分がプロになれた点をどのように感じていますか?
練習参加をした時に手応えはあったんです。9割は絶対に行ってやるという気持ちでいたので、入団テストに合格した時は本当に嬉しかったし、本当に楽しみな気持ちがありました。練習に参加しても不安や緊張は全くなくて、本当に楽しみで新しい経験が新鮮でした。