―――高校時代に受けた指導の中で、その後の血となり肉となったものはどんなことですか?

 勝負どころの見極めや味方への声掛けは相当たたき込まれましたね。技術的な指導より「お前が出るのか、出ないのか」とか「誰にやらせるんだ」といったように、9割はゲームコントロールについてでした。

―――なるほど、その年代にとっては随分と大事なことを吸収したのですね。

 そうですね。指導する立場になってからはその重要性をなおさら感じるようになりました。GKのコーチングというのは、近代サッカーではチームの大切な戦術のひとつですからね。

―――中学時代にGKコーチはいたのでしょうか?

 いませんでした。練習メニューはふたりの先輩が受け継いできたものをそのまま継承しました。声の出し方や構え方、蹴り方など昔っぽいのですが、伝統みたいな感じです。「こういうふうに構えるんだ」「この瞬間に力を入れろ」とアドバイスしてくれましたが、ふたりの意見が全然違っていました(笑)

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