畝傍高校(写真=会田健司)

ーー畝傍の選手たちの特徴は何かありますか?

 僕がずっと畝傍なので、他との違いはわからないんですが、とにかく理解が速いです。予測して次へ次へと行動できる部分もあって、そこが凄くポジティブな要素ですね。凄く繊細なところまで考えていますし「そこまで考えているのか」と思う事も多いです。

 それと勉強にもサッカーにも言える事ですが、度胸があります。サッカーではどんな練習でも向かってきますし、それが理不尽だとしてもチームの為に向かってくる。勉強でも練習が終わったら、普通なら休みたいとなると思うんですが、勉強に向かっていく。授業をしていてもやらされている感覚ではなく、向かっていく姿勢が特徴ですね。本当に度胸があるなと思います。常に上を目指す姿勢がありますし、それを目指せる環境や場があれば向かっていく。試合なんかでも勝負への集中力が凄く高いですね。勝負どころの競った展開の時の集中力は凄い高いです。

ーー今後はどう発展させていきたいですか?

 今は全国でも私学が強い中で、公立でも、しかも進学校でももっとできるというところを見せたいですし、結果も残していきたいと思っています。推薦で選手を集めているチームにも向かっていく。その度胸が今の子たちにはあるので、そういうところでも勝負をしていきたい。

 僕はまだ6年目なので、畝傍を卒業した子たちの社会に出てからの姿勢はあまり見れていないんですが、今の子たちが社会に出た時に20代、30代で社会に揉まれた時の姿を凄く楽しみにしていて、畝傍でサッカーをやったことがどう活きて、どういう風にリーダーシップをとって活躍するか、そういう事も最近はイメージしながら指導をしています。そしてもっと生き生きしたチームになって、あそこに行ったら自分が成長できる、中学生にこちらからアプローチしなくても選択してもらえるようなチームにしていきたいです。

 (文・写真=会田健司)