6月25日、ペレが1958年スウェーデンW杯を制した日。エース№10の伝説が誕生した記念すべきその日に、現役の日本代表であり、プレミアリーグサウサンプトンFC吉田選手とサッカーへの愛は日本代表クラスの土田晃之さんがサッカーの王様と呼ばれるペレについて、サッカー日本代表について語った!吉田選手は、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪に出場し、ロンドン五輪では主将としてチームをベスト4へと牽引した経験から、開幕を1か月後に控えたリオ・オリンピックや若き五輪代表選手へのアドバイスももらった。

本作の感想は?

吉田麻也(以下:吉田):サッカー選手なので、サッカーに関する番組や映画、漫画などにはどうしても距離を置くのですが、この映画は<”サッカー”がしっかりしている映画>で、エキストラではなく、俳優さんがプレーをししているのですが、そのプレーがうまくて…!僕もペレと同じように小さい頃からサッカーをやっているので感情移入出来るだけじゃなくて、勉強にもなりました。ペレのことは世代ではないのであまり詳しくなかったけど、今回この映画を通して、改めて偉大な選手なんだとわかりました。

土田晃之(以下:土田):サッカーファンなので(サッカー映画は)色々見ているのですが、小学生時代に見たユン・ピョウのチャンピオン鷹に比べてはクオリティめっちゃ高いなと思いました。映画を見て熱くなるものもあったし、まずは、マンゴーの木を埋めるところから始めようと思います。

サッカー関係者に大絶賛されている本作の魅力について

土田:実話ですからね。ペレが実際過ごしてきた少年時代からW杯の話の話ですが、もっとペレは余裕な感じでW杯に挑んだと思ったのですが、あれだけのプレッシャーの中で活躍したんだ…とか、色々裏には苦労したんだなとか、ヨーロッパ的なサッカーに移行しよう!という時代の背景など、「そうこともあったんだ!」と驚きもありました。なんでセルジオ越後さんへのイベントオファーじゃなかったんだろう?

吉田:サッカーはチームスポーツでメンタルの部分がとても重要になるのですが、この映画は勉強になると思います。これから最終予選も始まりますし、もっともっとチームを一団結するためには、良いチーム作りというのが必要だなと、この映画を通して学びました。

この映画について日本代表メンバーに伝えたいことは?

吉田:この映画を見ろ!ということですかね(笑)

土田:そのお国柄のサッカーを貫いてプレーする大切さを描いている映画でもありますよね。

吉田:それは、まさに今必要なことでもあり、日本らしいサッカーを作り上げる段階でもありますので。

ペレのサッカー映像を見終えて

吉田:俳優さんがこのようなシーンを1から10まで演じるとは…!少年ペレ役のキャスティングが難航したと聞いたのですが、彼をyoutubeで見つけたらしいです。アマチュアの選手で、サッカーの技術もしっかりしているし、演技もできる。すごいですね。

土田:それよりも、ペレのお父さん役の俳優さんの方がペレ本人に似てませんか?

MC:その方、実はロンドンオリンピックの閉幕式でも歌ったセウ•ジョルジという方です!リオオリンピックをつなげるために。その際にペレと共演したました!

土田:それはすごいですね!あと、チーム全員がリフティングするシーンもよかったです。まるで、90年代の某スポーツメーカーのCMのような感じがして…。

もし、ペレと対戦する事になったとしたら?

吉田:難しい質問ですね…。ペレがボールを持つ前が勝負だと思います。ボールが入る前にいかにいい配球をさせないかを意識して、組織で守るか。キーマンにチャンスを作らないように進めるか。だと思います。

土田:スーパースターがボールを持っていい体勢になったら、どうにもできないですよね。やはり、その前ですね。あとは削るしかないですよね。

今の若きリオ五輪日本代表にアドバイス
吉田:初戦がうまくいけば、うまくいく、初戦が全てだと思います。初戦で勝てばチームのムードも変わってくるので、U-23というのは最後の年代別試合でもありますので、最後のチャンスだと、緊張もあるし、責任もあると思いますが、誇りと勇気を持って楽しんでほしいです。

土田:(MC):日本代表に期待されている部分について)吉田選手と同じく、初戦は大事だと思いますし、また、チーム全体が勝ち上がること、チームの誰が活躍するというより、次から次へとラッキーボーイが出てきたりして、チーム全体がいい流れになって盛り上がっていたらいいですよね。そして、それこそ、ロンドン五輪の時を超えるくらいの、そして、釜本さんの記録も超えていい形になってほしいですね。そしたら、釜本さんはイヤな顔するでしょうね(笑)

劇中、ペレが自信と誇りを失ったブラジルチームを救うためにペレが「禁じられた切り札」を選択するが、それぞれの「切り札」とは?

吉田:センターバックなので必殺技などはなく地味ですが、僕はヨーロッパの選手のよつに身体がめちゃくちゃ大きいわけでもないので、とにかくゲームやプレーの流れを読むことがとても大事。ゲームを読んで相手にあわせて策を練ることが切り札で。その読みというのが大事だと思います。ファウルでケズルことが最後の切り札ですが.,.

土田:私も初戦は大事で、芸人にとっても最初は大事なんです。始めに結構ウケたりするとその番組がうまくいったりするんですよね。そこで、僕は芸歴もそこそこ長いので面白いぞ!としゃべってても、だんだんあれ、やばいぞ…となった時には最終的に、これは面白い話ではなく「これはただの情報です」とトークを終わらせるテクニックを持ってます。(会場に爆笑)それが僕の切り札です。

最後に

吉田:話の中で友達だったり、家族だったり、まわりに支えながら、かつ、ブラジルサッカーが上手くいかない時代をペレはどうやって切り抜いていくのか、サッカーのスキルも非常に高い映画でもあるので、ぜひ、ご覧になってほしいです。

土田:映画の冒頭から”こういう始まり方するんだ!”という驚きがある。そして、今のブラジルよりも貧富の差が激しかった時代に、そこからペレが成長していくストーリーで、あの伝説のペレは、本当はこんだけ苦労して、W杯に行ったんだ!というのも見れます。最後には実際の試合映像などもあり、全編見所なので、ぜひ、みなさん楽しんでみてください!

●タイトル:『ペレ 伝説の誕生』
●公開表記:7月8日(金)TOHOシネマズシャンテ他、全国ロードショー!
●コピーライト:©2015 Dico Filme LLC 
 

製作:ペレ、ブライアン・グレイザー『ビューティフル・マインド』『ラッシュ/プライドと友情』
脚本・監督:ジェフ・ジンバリスト 『ファベーラの丘』 、マイケル・ジンバリスト 
撮影:マシュー・リバティーク 『ブラック・スワン』
音楽:A・R ラフマーン 『スラムドッグ$ミリオネア』  
キャスト:ケヴィン・デ・バウラ、ディエゴ・ボネータ 『ロック・オブ・エイジス』
     コルム・ミーニイ『ワン チャンス』セウ・ジョルジ『シティ・オブ・ゴッド』
     ヴィンセント・ドノフリオ 『ジュラシックワールド』
     ロドリゴ・サントロ 『300〈スリーハンドレッド〉』 

2016年アメリカ/107分/スコープサイズ/5.1chサラウンド/日本語字幕翻訳:風間綾平 
配給:アスミック・エース ◆公式HP:http://pele.asmik-ace.co.jp/ © 2015 Dico Filme LLC

7月8日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!