静岡学園イレブン(写真=森田将義)
5年ぶり12回目の出場となった静岡学園と初出場の今治東中等教育学校による一戦は、試合開始と共に2試合で9得点をマークする静岡学園の攻撃が牙を向く。前半4分にPA手前で倒され、FKを獲得すると、MF16井堀 二昭(3年)がゴール右下を直接狙った。この一撃は、GK12栁原 光汰(2年)に弾かれたが、セカンドボールを拾って、井堀が再びゴール前へ。再びクリアされたものの、落下点に入ったMF8浅倉 廉(3年)が見事なトラップからミドルシュートを叩き込んだ。
10分に訪れた見せ場も右サイドから。J1鹿島内定のMF10松村 優太(3年)がゴール前に入れたパスは中央と合わなかったが、ファーサイドで拾ったMF14小山 尚紀(3年)が折り返しに成功。後方から飛び込んだMF18藤田 悠介(3年)の足に当たったボールがゴールへと向かったが、右ポストに直撃し、追加点とはならなかった。
幸先の良いスタートを切った静岡学園だったが、以降は川口修監督が「もう少しサイドに振って相手の選手を動かす作業をすると中が空いてくる。それをやらずに中ばかりになっていたので、相手は守りやすかった」と振り返ったように崩しが単調になり、「相手が上手いのは分かっていた。1対1では勝てないので2人目、3人目が食らいついていこうと意識していた」(DF4大谷 一真)今治東の守備を崩せない時間が続いた。
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▽第98回全国高校サッカー選手権
第98回全国高校サッカー選手権