
果敢にドリブル突破を仕掛ける高槻北7番MF穂積孝明
5月23日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の4回戦が行われ、公立校ながらここまで勝ち上がってきた高槻北は香里ヌヴェール学院に0-3で敗れ4回戦敗退となった。
試合後、高槻北の守田和正監督は「完敗です。完敗だったんですが悔しいですね。3回戦も自分たちがペースを握りながらミスで失点して、そこで目が覚めてみたいなことをしていたんで、『このレベルからはそれをやってたら勝てないよ』と言っていました。相手の方がレベルも技術もフィジカルも上の中で自分たちに何が出来るかっていうところにフォーカスを当ててやっていたんですが、やっぱりメンタル的なところで怯んで自分のプレーが出来なかったりっていうのはこっちの情報力不足っていうのもあるので、選手らはよく頑張ってくれたと思いますが、勝たせてあげられなかったのが自分の悔しいところなので、こっちの指導の仕方を見直したいと思います。(コロナ禍で登録メンバーしか会場入りできない為)今日来れなかった子供たちもいるんで、それを思うと申し訳なかったなという気持ちでいっぱいです」と試合を振り返り、「このコロナ禍の中で頑張っているのに棄権せざるを得なかった学校さんも沢山ある中で、うちの学校でも部活が出来ない子たちもいるので、その中で部活をさせてもらってこの試合を出来る環境を作ってくれた方々に感謝の気持ちを表現しようと言ってきました。それでも結果が出せなかったので、選手権予選に向けて指導の面も見直して、チームを一から作っていこうと思います」と今大会を振り返った。「公立校としてチャレンジャー精神を忘れないこと。『走る』『しゃべる』『戦う』の3つのコンセプトでやっているんですけど、どれも歯が立たなかったのが現状なので基礎的なところから一つ一つやっていって土台を作っていこうと思っています」と、私立校が圧倒的優勢を保っている現状でも、サッカーに真剣に向き合ってチャレンジする高槻北の姿勢は観ている者に応援したくなる気持ちを抱かせる魅力的なチームだっただけに、無観客での試合が精一杯の状況が残念でならない。しかし「例年だとインターハイ予選で引退するメンバーが多いんですが、今年のメンバーは選手権まで残ってくれる子がほとんどだと思います」と、この状況でもサッカーに打ち込む高槻北イレブンに今後も期待したい。
(文・写真=会田健司)
▽令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選
令和3年度全国高校総体(インターハイ)大阪予選

