東海大相模のスターティングメンバー

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)神奈川予選2次予選トーナメント準決勝で横浜創英に勝利し、2大会連続でインターハイ出場を決めた東海大相模。雨が降りしきる中での試合直後、有馬信二監督、先制点を決めたDF石川竜選手、試合を決める追加点を奪ったFW森田青流選手が取材に応じた。

有馬信二監督のコメント
ーー2大会連続のインターハイ出場となりますが今の感想を聞かせてください

 今日は正直、苦しい内容でした。横浜創英さんが幅を使ってきたので、うちは動かされる場面が多かったです。その中で、セットプレーから石川が得点を取ってくれたのは大きかったです。苦しい中でも集中を切らさずに勝てたというのは、精神面での選手たちの成長が大きいと思っています。

ーーその中で退場者が出てしまうという展開でしたが?

 そのあたりがまだ子どもということなんでしょう。キャプテンが退場したとはいえ、チーム全体としてタフなゲームを戦い、勝ったというのは自信になります

ーー東海大相模は毎年パスサッカーのチームというイメージですが今年のチームの特徴を教えてください

 関東大会の神奈川予選までは、個が強すぎるあまり、ドリブルで行ってこいのチームになっていましたが、準々決勝で負けてから、「今のこのサッカーを続けるのか、パスサッカーを目指すのか」を選手たちに尋ねたところ、パスサッカーをしたいということで、やり方を変えました。具体的には、パスサッカーに合う高橋や山田を真ん中で起用し、品田と3人でコンビネーションを使いながら、ボランチの選手が前に上がり、サイド攻撃はサイドバックの選手に任せるという形です。1カ月で仕上げて、この予選に挑みました。

ーー最後に全国大会に向けてひと言お願いします

 去年のチームも力がありましたが、今年は入学してから期待していた選手たちが多く、そういう彼らが神奈川予選を突破してくれたのは本当に良かったと思います。全国の高校生に今年の東海大相模を見せたいと思っていたので、それが叶うのはうれしいです。

先制点を決めたDF石川竜選手のコメント
ーー相手にボールを握られる時間が長い中で、セットプレーからのヘディングシュートでした

 いつもチームに迷惑をかけているので、こういう苦しいときに頭で触ってゴールに流し込めたのはとても良かったです。

ーー緊迫したゲームでしたがどういうことを考えてプレーしましたか?

 1-0が続く試合展開だったので、失点しないように集中していました。

ーー全国大会に向けて抱負をお願いします

 自分の武器であるヘディングを全国の相手に見せることができればと思います。チームとしては、東海大相模らしいパスをつなぐサッカーで一戦一戦戦い、全国優勝目指して頑張りたいと思います。

追加点を決めたFW森田青流選手のコメント
ーー途中からの出場でしたがどのような気持ちでピッチに入りましたか?

 チームが押し込まれて厳しい状況だったんですけど、得意のドリブルで流れを作って点を決めたいと思って、ピッチに入りました。

ーー監督からはどのような指示があったのでしょうか?

 前線でボールを追い回してくれと言われていました。雨が降ってボールがスリッピーな状態だったので、相手がミスしたところを逃さないようにしていました。

ーーその中で追加点を決めたときの気持ちを教えてください

 相手のミスを逃さず、しっかり仕留めることができたのがうれしかったです。

ーー全国の舞台ではどのようなプレーを見せたいですか?

 元オランダ代表のロッペン選手のような、カットインからのシュートをどんどん狙ってゴールを量産してきたいと思います。自分自身、初めての全国大会なので緊張しそうですが、自分の持ち味をしっかり出したいです。

▽令和3年度全国高校総体(インターハイ)神奈川予選
令和3年度全国高校総体(インターハイ)神奈川予選