都立小松川・田代明彦監督

 第100回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選ブロック決勝、安田学園都立小松川の一戦が9月26日に行われた。試合は2-1で都立小松川が安田学園を下した。同点に追い付かれながらもすぐに突き放して勝利、2次予選進出を決めた都立小松川・田代明彦監督にゲーム後、話をうかがった。

ーーまずは試合を振り返っていただけますでしょうか?

 思ったよりも安田学園さんが前がかりで来たので、それに苦しんでしまったというところはありました。普段通りがなかなかできなかったと思います。そんな中でも勝てて良かったと思っています。

ーー先制点を奪いながらも前半終了間際に追いつかれてしまいましたが失点の場面はいかがだったでしょうか?

 失点のシーンは味方同士で見合ってしまいましたし、ラインも並んでしまっていましたし、カバーリングもなくてGKと1対1のフリーの場面を作ってしまいゴールを奪われてしまいました。本当は前半を1-0で折り返したかったところなんですけれども…。

ーーその直後にすぐ点を奪い返しましたが、前半のうちに点を取るとは思っていなかったのではないでしょうか?

 そうですね、前半を1-1で終えることも想定内ではあったので、結果としてはまあオーライ、後半仕切り直しと考えていたんですけれども、思わぬ形でDF15中塚桃真が点を取ってくれて。

試合を見つめる田代監督

ーーハーフタイムではどんな言葉を選手たちには伝えたのでしょうか?

 「2-1というリードは展開的に怖いし、注意が必要だよ」という話はしたんですけれども、後半は構えてしまって受けに回ってしまいましたね。思った通り、後半のとくに残りの20分は守りに入ってしまって、自分たちで苦しくしてしまいました。ベンチも含めてそこは反省点かなと思います。本来であれば、もっと前に行って3点目を狙わないといけない試合ではありました。

 今までウチのチームは私が来てから6年目までは3年生が残らなくて、7年目から7年間は3年生が残るようになったんです。でも今年はコロナの影響やインハイ予選で都大会まで進出できたなどということもあって3年生が抜けてしまって。そんなこともあって今年の選手権予選は難しいかなと思っていたんですけれども、1、2年生が頑張ってくれて、結果的には2次予選に進出できたので選手たちにとっては自信になったんじゃないかと思います。

ーー田代監督から見て、今日はしっかり働いてくれたかなという選手はいますでしょうか?

 技術的にはMF12の吉田拓実、それとキャプテンのMF8古田龍之介、後ろではDF23高橋俊樹、DF4黒島耀汰は頑張ってくれました。得点決めたサイドバックの15中塚桃真も。なかなか普段はああいう形をなかなか見せない選手だったんですけれども、本番でしっかり見せてくれて良かったと思います。まあ今日は全員ですね。

ーー2次予選進出が決まりましたが次戦に向けて意気込みをお願いいたします

 相手は同じ都立の都立駒場さんなんですけれども、実力的には駒場さんの方が上ですので、挑戦者の気持ちを持って戦いたいなと思っています。頑張ります。

▽第100回全国高校サッカー選手権東京予選
第100回全国高校サッカー選手権東京予選