前橋育英
12月28日に開幕する第100回全国高校サッカー選手権。先月行われた組み合わせ抽選会により、対戦カードが決定。Aブロックは1回戦から東福岡(福岡)と大津(熊本)の九州勢、第96回大会を制した前橋育英(群馬)や西武台(埼玉)の関東勢など強豪が登場。各試合のポイントを紹介する。また、Aブロック2回戦では連覇を狙う山梨学院高等学校(山梨)対佐賀東(佐賀)、鹿島学園(茨城)対高松商(香川)のカードが組まれている。
【1回戦】秋田商(秋田) - 東福岡(福岡)
出場校中最多の出場回数を誇る秋田商は、“赤い彗星”の異名を取る東福岡と対戦。秋田県予選決勝では明桜と対戦。1-1からのPK戦を10-9で制すなど粘り強さが身上。MF近野宙安らの攻撃陣にも注目だ。対する東福岡は、プレミアWEST所属で3度の選手権制覇を誇る名門。福岡県予選では苦しむゲームも多かったが、流石の勝負強さで勝ち上がり、決勝ではインハイ出場の飯塚を下した。最近のゲームでは守備力も安定。セットプレーからの攻撃がカギになりそうだ。
中部大第一(愛知) - 大津(熊本)中部大第一は、元Jリーガーである伊藤裕二監督のもと、県3部リーグ所属ながらも格上チームを次々に連破し、創部54年にして初の全国切符した勢いがある。対する大津は高校年代の最高峰であるプレミアWESTで4位。キャプテンのMF森田大智やシュートセンスに優れたMF川口敦史、長身FWの小林俊瑛など攻撃力も高い。中部大第一は持ち前のチームワークと粘り強さで喰らい付きたい。
西武台(埼玉) - 三重(三重)西武台は激戦の埼玉を勝ち抜き、11年ぶり4回目の出場を決めた。埼玉県1部リーグも制覇するなど勢いがある。組織的な守備力に加え、攻撃の要であるエースFW市川遥人の決定力も出色だ。一方の三重はキャプテンのFW吉良元希が攻撃の柱。自らが起点となりMF浅井勇飛、MF竹松純心らと絡んだサイドアタックは得点力も高い。時にはロングボールも展開するなどパターンは豊富。接戦必至のカード。
前橋育英(群馬) - 草津東(滋賀)決勝で流通経済大柏(千葉)を破り、第96回大会を制した前橋育英。県予選決勝では、ともにプリンス関東所属で、宿命のライバルである桐生第一を下した。キャプテンDF桑子流空を中心としたディフェンス陣は堅く、V・ファーレン長崎に来季加入内定のMF笠柳翼や運動量豊富なFW守屋練太郎、2年生ながら前橋育英の「14」番を背負うMF徳永涼など攻撃陣も厚い。対する草津東は2年ぶり12回目の選手権出場。決勝では綾羽相手に2度もリードを許す苦しい展開をしのぎ勝ち上がった。キャプテンのGK石徳柊弥を中心とした守備力と粘り強さが特徴。草津東は接戦に持ち込みたい。
▽第100回全国高校サッカー選手権
第100回全国高校サッカー選手権