青森山田は3-1で勝利。見事に8強入り

　1月2日、第100回全国高校サッカー選手権の3回戦が行われ、駒沢陸上競技場での1試合目では、6年ぶり2回目出場の阪南大高(大阪)と25年連続27回目出場の青森山田(青森)が対戦した。

　阪南大高は、丸岡(福井)との1回戦を3-0、奈良育英(奈良)との2回戦を8-0で制して上ってきた。対して青森山田は初戦となった大社(島根)との2回戦を6-0で突破して、この3回戦を迎えた。

　ファーストチャンスは青森山田だった。4分、FW渡邊星来(3年)の落としから、FC東京加入内定の10番・松木玖生(3年)がミドルシュートを放つ。

　13分には阪南大高の10番・櫻井文陽(3年)に強烈なシュートを浴びせられるも、15分、右サイドハーフ藤森颯太(3年)のクロスが相手のオウンゴールを誘い、青森山田が先制に成功する。

　そして青森山田は、38分にCKからピンチを作られ、40分にはポスト直撃のシュートを受けながらも、前半を無失点で終え、1点リードを得たまま後半へ。

　前半はシュート数2対2だったが、後半はよりオープンな試合展開に。まず青森山田は後半3分、松木のCKからDF丸山大和(3年)が打点の高いヘディングで追加点をゲット。さらには同12分には、カウンターから渡邊のパスを受け取ったFW名須川真光(3年)が3点目を奪ってみせた。

　これで青森山田がリードを3点に広げたが、このまま試合は終わらない。2回戦までで11得点と高い攻撃力を発揮した阪南大高に後半18分、右サイドからのロングスローのチャンスが訪れる。

　このロングスローがゴール前のスクランブルを生むと、阪南大高のFW鈴木章斗(3年)が足を伸ばしてボールを押し込み、ゴールネットを揺らしてみせる。湘南ベルマーレへの来季加入が内定している絶対エースの今大会7点目で、ついに阪南大高が1点を返した。

　さらに同20分には鈴木と2トップを組む石川己純(3年)が鋭い左足のシュートで青森山田ゴールを襲い、同32分には櫻井がロングシュートを狙っていった。

　ところが阪南大高の反撃はここまで。守護神の沼田晃季(3年)を中心とした集中した守備ブロックが追加点を許さず、青森山田が3-1で勝利を収めた。

　見事に8強入りを決めた青森山田は、1月4日の準々決勝で東山(京都)vs長崎総科大附(長崎)の勝者と対戦する。