昌平を率いる藤島崇之監督
1月3日、強豪36チームが集まりNEW BALANCE CUP 2022 IN TOKINOSUMIKA(通称・裏選手権)が開幕を迎えた。その中には昨年まで2年連続で選手権に出場していた昌平(埼玉)の姿も。今回は残念ながら全国大会には出場できなかった昌平だが、新チームでこの大会に参加し初戦の東海大仰星(大阪)戦で2-0と勝利を収めた。試合後にチームを率いる藤島崇之監督にお話を伺った。
ーー今のチームの状況や手応えを教えてもらえますか?
新チームに切り替わったところで、去年のベースも引き継ぎながら、去年を経験した選手もいますし、またそれを見ながらジュニアユース年代で育ってきているメンバーもいますので、色んな攻撃やディフェンスが出来るようにチームを作っていきたいと思っています。そういう意味では僕らも色々チャレンジが出来る環境を作っていきたいと思いますし、勝った負けたの一つの試合の結果にこだわる事も大切ですけど、内容の充実化を図っていけたらなと思っています。
ーー先日FCラヴィーダ(昌平の弟分に当たるジュニアユースチーム)が高円宮杯U-15で全国準優勝を飾りましたが、ラヴィーダと昌平を合わせたグループとしての手応えはいかがですか?
今試合に出ているメンバーはほぼほぼラヴィーダ出身なので、ああやって結果を出したチームがあって、それが後輩にあたるので、そういう意味ではいい刺激を貰いながら、また彼らが入ってきた時にいいライバルとして迎えられて、全国を経験してきた経験が凄くいい意味で次に繋がると思うので、我々も切磋琢磨してそれが出来るように環境を整えていきたいなと思っています。
ーー去年同じプリンス関東を戦った3チームがプレミア昇格を果たしましたが、やはり新チームではプレミア昇格が目標になりますか?
もちろん我々もプレミア昇格っていうのは大きな目標として掲げていきたいと思っていますし、去年も序盤は良かったんですけど、結果として途中から上手くいかない状況があったので、今年は今の段階から地に足付けてベースアップを図って、選手層の厚みも増して試合をしていく事がそこに繋がっていくのかなと思っています。そういった意味ではいい経験が出来た分、新チームはより楽しみな展開が期待できるのかなと僕は思っています。
ーーこの時期のチーム作りで藤島監督が気を付けている事を教えてもらえますか?
チーム作りも大切ですけど、個にもフォーカスして、個のレベルアップを図る段階ですかね。もちろん、個の打開力と言ってもグルーピングで作っていく事もありますし、個の部分でミスがあったとしてもそれが次への改善に繋がるようにと思っています。個で突破する力とか、個でボールを奪うとか、そこにグルーピングを作ってっていうのがうちの良さだと思うので、個が突出する状況をさらに作って行ければと思っています。
ーー今日もドリブルで突破しようとチャレンジする姿勢がみえていましたよね?
そのチャレンジはありかなと思っていて、ミスしないようにパスに逃げるぐらいだったらそこにチャレンジした方がいいし、さらに言えばボールを失った後に奪いに行く切り替えの速さを覚えればいいと思うので、その状況を作っていきたいと思っています。
ーー西武台さんが選手権で押し込みながらも1回戦敗退となってしまって、埼玉としては悔しいところですが、そこはどう感じていますか?
我々も埼玉県という位置付けの部分では勝ち切れないところがあるし、我々も去年ベスト8の壁を破れなかったので、県内でも切磋琢磨していかないといけないと思います。そういった意味では西武台さんが今年はプリンスに上がって来るのでより切磋琢磨出来ると思うし、そういった状況の中でしっかり埼玉県全体のレベルアップを図りながら、全国でも勝てるように、全国でも勝負できるチームを作り上げていく事が埼玉県としても重要なのかなと思います。自チームを大切にしたいと思っていますけど、埼玉県を活性化させる状況をこれからもっと作っていかないといけないのかなと思っています。
(文・写真=会田健司)
▽2021年度裏選手権
2021年度裏選手権