U-17日本高校選抜・蒲原晶昭監督

 静岡県内でトレーニングキャンプを実施していたU-17日本高校選抜。チームを率いた蒲原晶昭監督(佐賀東)は、桐蔭横浜大とのトレーニングマッチ後、会見に応じた。

 蒲原監督は「駒澤大戦、拓殖大戦と失点も多かったので、今日は中村真吾コーチ(米子北監督)も頑張って守備などミーティングもやってくれた。結構みんな頑張ったかなと思う。点を取るチャンスもあった。この3試合、反省、課題、成果の繰り返しの中で、今日がいちばん良かったかなと思う」と話し、「(桐蔭横浜大戦の)1本目は表が多かったので、大学生がそれを狙っていた。“長いボールがあって表も空くから”というところ。2本目に結構ロングもあったし、そう言う長いのを見せたので表も楽になった。当たり前のことだけれども、ちょっとポゼッションをこだわり過ぎて表ばっかりになってしまうところを、“ちょっと遠くを見ようよ”というだけで2本目などは修正できていた。指導者に言われたことをすぐ行動に移すところなどは、みんな意識が高いと思う」と続けた。

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 チームについては「攻撃面で強調しているのは個性のところを前面に出して行こうと。個性と個性の組み合わせで、オリジナルのチームを作ればいいと。型にはめ込むということはあまりしないで、シンプルなことを要求しながら、そこで個性が発揮できれば良いかなと」とコメント。

 選手たちの成長に関しては「3年生が中心だったチームから、自分たちが中心の代に変わった瞬間、まだ新人戦の途中で、キャプテンもチームで決まったとか決まりそうだとかいうところだったので、誰がリーダーシップを執るのかなどが難しかったと思う。そんな中で、(選手間で)喋るようになったし、自覚も出てきた。プラスの面が出てきていると思う」と語った。

 今回のU-17日本高校選抜チームは3月に予定されている合宿などで活動を終える予定だが「この子たちは4月からのリーグやインターハイ、選手権がメイン。刺激し合いながらいいスタートを切ってくれれば。頑張ってやっている姿を見るのが楽しみ。成長していっているし頼もしい」と蒲原監督は選手たちを称賛した。