チームを率いる浦田尚希監督(写真=多田哲平)

 関東高校サッカー大会の埼玉予選1回戦で、浦和西を3-1で打ち破り、2回戦へと駒を進めたのが埼玉平成だ。

 浦和西戦は、前半11分にCKから相手のヘディングシュートを被弾して先制を許したものの、その後、FW三木響介(2年)のハットトリックで逆転勝利。見事にビハインドをはね返してみせた。

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 とりわけ際立っていたのが、迫力あるサイドアタック。左サイドの三木と右サイドのFW11入江恵賀(3年)の鋭い突破で相手の守備陣を翻弄し、度々ゴールへと迫った。奪った3ゴールはいずれも右サイドからのクロスで生まれている。

 チームを率いる浦田尚希監督は試合後、「(サイド攻撃は)たまたま上手くいきましたね。左サイドの三木が3点を取って、よくやってくれたなと」と謙遜しながらも、勝利の立役者に賛辞をおくる。

 一方で、先制を許した点について反省も忘れない。

 「先制点を取られて目が覚めた感じですね。最初から相手を押し込むような戦いができれば良かったんですけどね。試合の入り方のところはやっぱりまだまだ課題です」

 さらにチームのスタイルでもあるパスワークにも向上の余地は残る。

 「今年も例年のように、ボールを大事にしていく。ただ、今日はうしろのほうで取られるシーンもありましたから、そういう判断のところも課題です。難しいんですけど、蹴るところは蹴ってもいいだろうし、その割り切り方が分かってくれば、もう少し落ち着いてくるかなと」

 もっともまだ新チームとして始動したばかり。今後の伸びしろは十分だ。

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