刀根山の徳永貴之監督

 4月16日、令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選が開幕し1回戦が行われた。刀根山堺工科と対戦し、FW明田夏希のハットトリックの活躍もあり刀根山が9-0で堺工科に大勝し、2回戦に駒を進めた。

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 刀根山の徳永貴之監督は試合後「トーナメントの難しさというのがあると思うので、今日はしっかり勝ち切る事が大切と言ってイメージしてきました。上手くセットプレーで最初に取れたので良い形でインターハイに入れたかなと思います」と振り返った。

 新チームに関しては「練習制限とかはそんなになく練習機会はありましたし、今年からリーグ戦が3月スタートになったので、じっくりいろんな面で向き合って高めていくことが出来ました。例年は1月からリーグが始まってバタバタしながらなんですが、じっくりチーム作りが出来ました」と始動からここまで順調に強化出来ていると話した徳永監督。

 昨年は力のある選手が揃っていたこともあり、「3人ぐらいしかトップの試合に絡めなかった」と今年の世代はそれ程多くの出場機会を掴めず、昨年の2部昇格プレーオフ大塚戦から新チームが始動した。初戦から大一番となり、惜しくもPK戦で昇格を逃した刀根山だったが、「何かあった時にそれを思い出せばチームも前に進める」とその悔しさを糧に今大会に挑む。

 新チームの要となるMF天埜とFW明田は先日行われたガバナーカップ兵庫ユースサッカー2022に大阪2種選抜として参加。「プレミアのヴィッセル神戸U-18さんと前半30分ぐらいまでは押し込めて良いサッカーも出来ました。摂津の上田監督と『100%じゃ足りないから120%出してくれ!』と言って送り出して、力を本当に出してくれたら通用するって事を感じたし、V・ファーレン長崎U-18さんには最後に明田と天埜のプレーで勝てたので、"自分らが全力を出せばプレミアやプリンス勢ともやれる"という経験や価値観を持って帰って来てくれた」と、徳永監督が言うように実際にレベルの高い相手と対戦した二人が持って帰ってきた意識の高さはチームのレベルを上げている。

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