刀根山の10番MF天埜倫太朗

 4月16日、令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選が開幕し1回戦が行われた。刀根山堺工科と対戦し、FW明田夏希のハットトリックの活躍もあり刀根山が9-0で堺工科に大勝し、2回戦に駒を進めた。

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 刀根山の10番MF天埜倫太朗は試合後「自分自身、去年はあまり試合に出れずに悔しい思いしかなかったので、このインターハイで結果を残すためにやるべき事をしっかりやって勝とうと試合に臨みました」コメント。

 昨年はトップチームにメンバー入りしながらも毎回試合に出れるところまでは行けず、悔しい思いをしてきた天埜。先日行われたガバナーカップ兵庫ユースサッカー2022では大阪2種選抜に選ばれ参加した。

 そこでヴィッセル神戸U-18V・ファーレン長崎U-18など上のカテゴリーのチームとも対戦し「やっぱり選抜に行かせていただいてより高いレベルの選手とチームと対戦して、自分の物足りないところ、ゴール前の部分は上のレベルと比べるとまだまだだと思いました。ゴール前の質をもっと上げないといけないですし、チームとしては試合展開の組み立てや、ビルドアップの部分で差があると思う」と自分やチームに足りない部分を体感し持ち帰ってきた。

 それでも「ハードワークの部分だったり、ボールを持って前を向いた時は通用する部分もあった」と手応えも口にする。徳永監督も「選抜に行って明らかにレベルが上がった」と太鼓判を押す。この試合でも持ち運んでのスルーパスや、狭い局面でもレベルの高いプレーを披露し、54分には予想外なタイミングで絶妙なループシュートも決めた。

 「チームの代表として戦っているので、みんなでしっかり戦って次に繋げられるような試合をして勝てるように頑張ります」と次戦に向けて意気込んだ天埜。去年味わった悔しさや、選抜で手にした手応え。このインターハイ大阪予選で刀根山の背番号10の成長は一層加速する。

 (文・写真=会田健司)