東工大附の大森裕也監督(写真=多田哲平)
東工大附は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選中支部で國學院との闘いを制して初戦突破を果たした。
先発11人中9人が3年生だった國學院に対し、東工大附は3年生3人、2年生は5人、1年生が3人。下級生が大半を占める構成ではあったが、全員が運動量豊富に働き、勝ち星を掴んでみせた。後半9分に決勝ゴールを奪ったFW豊田悠馬も2年生だった。
試合は目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい展開だった。
立ち上がりから両チームともフルスロットルでボールを追いかけていたうえ、前半途中からは雨脚が強くなったせいで球足が速くなり、落ち着く時間はほとんどなかった。
「うちもそこまで圧倒できる力は持っていないし、國學院さんもやっぱり力強いものを持っているので、こういうゲームになるかなとは思っていました。うちとしてはもう少し落ち着かせたかったんですけど、選手たちの自信のなさで、セカンドボールを自分のボールにしようという前にはね返してしまった。そういう”反射"がたくさん出てしまったので、対応しづらい試合だったかなと思います」
チームを率いる大森裕也監督は、そう試合を振り返る。
本来は丁寧に試合を運びたかったが、東工大附の多くの選手にとって相手は上級生であり、また悪天候も影響したせいで、初戦はリズムを作るのに苦労した。2戦目を向けて肝になるのが選手たちの「自信」だ。
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