後半16分、福島のゴール後に喜ぶMF柳澤(左)

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)北海道・札幌地区予選2回戦が5月19日、札幌市内で行われた。創部3年目で、ブロックリーグ4部のクラーク記念国際は3-4でプリンスリーグの札幌第一に及ばず、大番狂わせはならなかった。

 リーグ戦のカテゴリーで4段階も上にいる札幌第一に、クラーク国際が2度も追いつく粘りをみせた。0-1の後半2分、左サイドバックのDF中村修斗(3年)がドリブル突破から絶妙なクロスを上げると、そのボールをゴール前でつなぎ、最後は前日ハットトリックの FW 山田遥斗(1年)が押し込んだ。

 2点リードを許す展開となった直後の後半12分には、とっておきの交代カードを切って、勢いを取り戻した。GKとMFの二刀流をこなす柳澤湧斗(3年)は、右サイドに投入されるとすぐ「みんな!ここちょっとキツイけどがんばろう!」と大声を張り上げ、ピッチのムードを一変させた。「体はギリギリ状態でしたし、2点リードされて気持ちも折れそうでしたが、1年生の時から一緒に頑張ってきた柳澤がピッチに入ってきて、戦う気持ちが戻ってきました」と DF中村主将。3分後に再びFW山田、その1分後にはMF福島快斗(1年)が決め、試合は一気に振り出しに戻った。

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